一日の仕事を終えても、外はまだ日が高い。
パソコンを閉じ、家を出て、小道づたいに近くの湖へ歩いていく。
俄か雨はやんだばかり。道ばたの草花に残るしずくが、陽の光を受けてきらきらと透きとおっている。
家がいくつか、土の坂の下にひっそりと寄り添い、緑のなかに埋もれている。差し込む陽ざしには、雨上がりのやわらかな暖かさがにじんでいた。
少し歩くと、赤い屋根の家並みが、青空と白い雲の下に静かに浮かんでいる。
いつのまにか、湖のほとりに出ていた。
淡い青の空の下、風が湖面に細かな波を立てる。
陽の光が水面に降りそそぎ、波のきらめきがやわらかく揺れる。そのなかに、一艘の小舟が静かに横たわっていた。
陽ざしは向こう岸へと伸び、山は深い緑に包まれている。赤い小屋が木立のあいだから見え隠れし、白い雲がふたつ、空の果てに静かに憩っている。
ベンチにもたれて、ひと風、吹き抜けていく。